健康診断いろは


健康診断後が大切。自分の結果を見つめましょう。





健康診断は生活習慣病の早期発見など、からだの異常の有無を 発見する目的で行われますが、それとは別に検査結果に応じて 生活習慣を軌道修正するよい機会でもあります。

検査結果に一喜一憂するのではなく、その後の健康維持の為に あるいは症状の悪化を防ぐ為に自分にあった生活法を知ること が大切です。

年に一度の定期健診で自分の健康状態を把握し、健康生活を心 掛けましょう。






減塩や禁煙など日常生活の改善を
高血圧の約90%は原因不明の本能性高血圧だと言われています。 この本能性高血圧の約60%は遺伝であり残り約40%は日常生活 の悪習慣やストレスが原因と考えられます。

つまり、本能性高血圧の人は日常生活を改善すること、特に塩分の とりすぎや喫煙・肥満などを解消することが症状の悪化を防ぐ最善 の治療法と言えるでしょう。

また、遺伝的素因のある人(両親など血縁者に高血圧症が多い)でも 高血圧を予防する生活を心がければ発症を防ぐことが出来ます。

血圧が高いと言われた人は重労働や強度のストレスなどで急激に血圧が上昇する可能性があるので、注意が必要です。

GOOD* 高血圧気味の人の食生活ポイント
食卓に塩・醤油・ソースなどを置かず
小皿に分けたり、適量を予めかけておく
塩分の代わりとして、酢やレモン
香味野菜で味にアクセントを
らーめん、そば、うどん等の汁はのこす
味噌汁は一日一杯、具を多めに
BAD* 自己診断で治療を辞めない
症状がよくなってくると降圧剤の服用を勝手に中止したり 自己判断で治療をやめる人がいます。

こうした場合、治療 以前の症状に戻ってしまったり、時にはかえって悪化して しまうことがあるので、必ず医師の指示に従って治療を行 いましょう。





肝臓をいたわる生活を心掛けましょう
肝臓機能に異常があると主に血液検査の中のGOT、GPT、γ-GTP の数値が高くなります。

肝臓病の原因としてはアルコールの飲みすぎ、抗生物質など薬剤のとりすぎ、その他肝炎ウィルス等で 発症します。

正しく治療せず、そのまま放置しておくと肝硬変、肝臓がんへと 進む危険もあります。

自己管理のポイントは不摂生な生活を正し、 肝臓をいたわる生活を心がけることです。
脂肪肝とは...?
肝臓に中性脂肪がたまる

皮下や内臓に中性脂肪がたまると肥満になりますが、肝臓にたまると脂肪肝になります。 肝臓がフォアグラのような状態になったといえば、わかりやすいかもしれません。

健康な肝臓でも3〜5%の脂肪を含んでいますが、5%を超えた場合を脂肪肝といいます。 脂肪肝になっている組織を顕微鏡で見ると、肝細胞内に球状の脂肪(脂肪滴)が異常に増えているのがわかります。

正常な肝臓の脂質は、約3分の2がリン脂質で占められ、主に細胞の膜を構成し、残りの約3分の1が コレステロール、中性脂肪、遊離脂肪酸になっています。

ところが脂肪肝では、中性脂肪が異常に増加して大部分を占め、コレステロールやリン脂質が蓄積することは ほとんどありません。

脂肪肝は、年代では30〜70代に多く、男性では40歳前後、女性では40代以降の中高年に多発しています。 性別では、男性の方が多く発症しています。

まず、どうしてなるのか?
脂肪肝の原因は...
ずばり、 肥満とアルコールの飲み過ぎです。

脂肪肝で肝臓にたまった脂肪のほとんどは、エネルギーの過剰摂取や運動不足が原因でたまった中性脂肪です。このため、肥満度が20%以上の場合、脂肪肝の人が増加します。

また、アルコールの飲み過ぎが原因で肝臓に中性脂肪が溜まったアルコール性脂肪肝の人は、肝臓の繊維化が進むため肝硬変に進行しやすくなります。

脂肪肝のある人は、動脈硬化や高血圧になりやすく、肝硬変や肝炎以外にも心臓病や脳卒中のリスクも高い場合が多いので、健康的なライフスタイルを心がけましょう。
肝臓を守る生活を
食事の改善ポイント
高タンパク質の食品をとる(魚・大豆など)
脂肪の多い食品は控えめに
刺激物・香辛料は程々に
ビタミン・ミネラルの摂取
肝臓の過労を防ぐ、糖質の摂取
米・パン・麺も普通量は食べる
日常生活のポイント
食後20〜30分のゴロ寝に効果あり。
※別 に眠らず、本を読む等で十分だが
座って休むのでなく横になるが大切。
禁酒が最良。飲み過ぎは厳禁!
※酒の席でも適度な飲酒量 を守りましょう。
日本酒1合・ビール(350ml瓶)2本





食生活を中心に、生活の自己コントロールを
食事をすると誰でも血糖値が上がりますが、健康な人は膵臓からインスリンが出て、糖分を細胞内に取り入れてしまうので、次の食事までにほぼ戻ります。

しかしインスリンの分泌が不十分だったり、 その働きに支障が生じると血液中のブドウ糖が利用できず、高血糖状態になってしまいます。

このような場合に起こるのが、糖尿病です。
糖尿病による合併症・併発症に注意

糖尿病がこわいのは、他の病気との合併症・併発症を引き起こす事です。

特に注意しなければならないのは、動脈硬化による血管合併症です。網膜の血管が侵されると、糖尿病性網膜症や白内障、緑内障となり失明の可能性もあります。

また脳や心臓、腎臓の血管が侵されると生命の危機にさらされる事もあります。


糖尿病の悪化阻止、合併症の予防に
まず、歩く!習慣を
糖尿病にとって肥満は大敵。ただし過剰な運動は避け、無理なく長続きするものを。まず1日1万歩を目標に。時間にして30分程度のウォーキングを。

※息がはずみ、からだが汗ばむ程度の運動量
日常生活のポイント
動脈硬化を防ぐ食生活を
動物性脂肪と植物油をバランス良く
植物性タンパク質は動脈硬化を抑制
青魚は血栓予防に効果
食物繊維はコレステロール値を下げ
体内の有害成分を吸収する効果もあり
糖尿病になると骨がもろくなる為
カルシウムを十分に取る必要あり
甘いものには罠が...
特に女性の糖尿病患者の方が失敗しやすい原因には、お菓子の食べ過ぎがあります。お菓子一口に対する驚きの運動量 をご覧下さい。

缶コーヒー
1本250ml
縄跳び連続15分
シュークリーム
1個(小)60g
階段昇り降り30分
ビスケット
5枚50g
雑巾がけ連続50分
ショートケーキ
100g(1/8)
自転車漕ぎ10km
アップルパイ
100g(1/8)
ウォーキング2時間
ポテトチップス
1袋150g
ジョギング10km






高尿酸血症・痛風に気を付けましょう
高尿酸血症は血液中に含まれる尿酸が、異常に増えた状態です。尿酸は食物中に含まれるプリン体(尿酸の原料)の摂取や身体の新陳代謝によって生じますが、増え過ぎると体液中に溶けきれなくなり、全身に障害を引き起こします。

その代表が痛風で、これは激しい痛みを伴う関節炎が特徴です。さらに放っておくと、腎障害、尿路結石、心筋梗塞や脳硬塞などさまざま合併症を引き起こします。
標準体重を目安に減量しましょう
体重が増加すると血液中の尿酸値が上昇しやすいので、肥満傾向の方(BMI:25以上)はエネルギーの過剰摂取を控えましょう。

標準体重(BMI:22)を目安に減量 しましょう。
※当院、健康診断結果報告書・身体計測内に数値および判定の記載がありますのでご確認下さい。

また脂肪を大量にとったり、 逆に絶食すると血液中のケトン体(酸性物質)が上昇し、尿酸値の上昇を招くので、注意しましょう。


▼身長に対する標準体重
身長
150
155
160
165
170
175
180
185
体重
49.5
52.8
56.3
59.8
63.5
67.3
71.2
75.2

アルコールの飲み過ぎ注意
アルコールは体内で尿酸が作られるのを促進し、さらに尿酸が尿から排出されるのを妨げるので、ひかえましょう。
禁酒が最良。飲み過ぎは厳禁!
※酒の席でも適度な飲酒量 を守りましょう。
日本酒1合・ビール(350ml瓶)2本
プリン体のとり過ぎ注意
尿酸を作る減量 となるプリン体を多く含んだ食品はできるだけ控えましょう。

▼食品中のプリン体含量
食品名
使用料
プリン体含量 (mg)
大正えび
4尾
130
牛レバー
80g
110
アジ干物
1枚
80
カキ
5個
70
タコ
100g
60
鶏もも
1切
50
豚ヒレ
80g
40
牛ヒレ
80g
30
ごはん
1杯(160g)
20
大正えび
ひかえる
牛レバー
食べ過ぎないようにする
尿のアルカリ化と尿量の増加を
尿酸は主として腎臓から尿中に排泄されますが、尿が酸性に傾いていると尿酸が溶けにくくなり、尿酸が結晶となって腎臓に沈着したり(腎障害)、尿路結石を発症する恐れがあります。

そこで肉類など尿を酸性化する食品は少なめにし、野菜や海草などを 尿をアルカリ化する食品を多めにとりましょう。また水分を多くとって尿量 を増やし、尿酸を溶けやすくしましょう。
野 菜:1日300g ・ 尿 量:1日2リットル以上

▼尿をアルカリ化・酸性化する食品
アルカリ化 食品
ア度
酸度
酸性化 食品
ひじき・こんぶ
高い
卵・豚肉・サバ
しいたけ・大豆
牛肉・アオヤギ
ほうれん草・ごぼう
カツオ・ホタテ貝
にんじん・さつま芋
ぶり・まぐろ
バナナ・里芋
サンマ・アジ
キャベツ・メロン
いわし・カレイ
大根・かぶ・なす
アナゴ・芝エビ
じゃがいも
低い
大正エビ